語り読みとオートハープの共演

先日、町田市で「語り読み」の発表会を拝見する機会がありました。

「耳なし芳一」の話は、子供の頃聞いて、何やら恐ろしい思いをしましたが、どのような話だったのかよく覚えていませんでした。今回四人の和服女性が、代わる代わる表情豊かに語るストーリーを聴くことで、平家の壇ノ浦の戦いを演奏する琵琶法師の物語だと知りました。

「漆喰くい」の話は、母親の病気を治すために、庶民には禁じられていた豆腐を食べさせる物語でした。人情味溢れるストーリーと語り口に、思わず涙がこぼれました。

また、今回効果音として使用されたオートハープは、西洋版大正琴といった面持ちで、代表的コカリナ演奏家の黒崎黒太郎さんの奥様であり、歌手の周美（かねみ）さんが演奏。

実は、かつてコカリナ演奏を習っていた時のお師匠様である廣瀬さんから、オートハープ演奏を急遽頼まれ、この発表会を知りました。自分も10月に演奏しなくてはならず、今回ストーリーを盛り上げるその模範演奏が大変勉強になりました。